35歳で妊娠と出産の体験記

医師とのコミュニケーションが大切

腰にくるタイプの陣痛

陣痛には大きく分けて、お腹が痛むタイプの陣痛と腰が痛むタイプがあるそうです。 私はお尻から腰にかけて痛みがくるタイプの陣痛でした。 お腹が痛むタイプに比べて、腰が痛むタイプは少数派のようです。 陣痛は、おこってみないとどのタイプか分かりません。同じ人でも、出産の度に違ったりするそうです。

私は生理の時は、腰よりお腹が痛みますので、生理時の状態も参考にはならないようです。 陣痛の時の腰の痛みは、お尻の少し上の辺りが左右に割れて砕け散りそうな感じでした。 お腹の中から、体の下の方に向かって突き抜けるような痛みもありました。 まず、腰がじわじわ痛くなっていき、耐え切れないくらいの痛みになったころ、体の真下に向かって体内からすりこ木のようなもので穴が開くほど押される感じでした。

骨盤を開いて、胎児が下りてこようとしている痛みだったのだと思います。 逆に、お腹の方は殆ど痛みがありませんでした。 腰が痛むタイプの陣痛で困ることは、医師や看護師などもあまり慣れていないことです。 医師の言うことだからと過信し過ぎないことが大切です。 陣痛中に一番痛みが和らいだのは、テニスボールを体内からの痛みが集中してくる股に押し付けることでした。

詳しい場所は、肛門と膣の間くらいの場所です。 人それぞれ効く場所が違うかもしれませんので、少しずつずらしてちょうど良い場所を探すといいでしょう。 痛みの波がくる度にテニスボールを押し付けていたのですが、トイレの時はそういう訳にもいきません。 ただ、ひたすら痛みが過ぎるのを待つしかなく、その辛さから水分をあまり採れず脱水寸前になってしまいました。 脱水は胎児にも良くありませんし、辛くても水分を採るようにしましょう。

陣痛促進剤と監視するモニター

私は、身長が低く(150センチ前後)骨盤も狭かった為、胎児が育ち過ぎると普通分娩が困難になるとの理由で、計画出産を医師から進められました。 計画出産とは、陣痛促進剤を使って人工的に陣痛を起こし、バルーンなどの器具を使って子宮口の開きを促して出産する方法です。

何月何日に出産という形で、計画的に産めるので、骨盤などの問題が無くても選択する人もいます。 陣痛のようすをモニターで監視しつつ促進剤を投与していくので、安全だとの説明がありました。 提案された出産予定日が、ちょうど夫の休みと重なったこともあり、計画出産を選択することにしました。

胎児が少し小さめと診断されていたこともあり、あまり子宮口を開く体操などもせずに出産予定日を迎えました。 私の体験に限ってのことかもしれませんが、とても考えが甘かったと思います。 陣痛というものは、誰でも辛いものかもしれませんが、促進剤を使った陣痛はかなりきついものでした。ピークの痛みがずっと続くのです。

子宮口は、バルーンを使って途中まで開いたのですが、そこから先が長かったです。 人工的に進めているせいか子宮口の開きが中々進まず、結局35時間かかりました。 やはり出産は、出来るだけ自然に任せるのが一番だと思います。 陣痛を監視するモニターについてですが、陣痛が腰にくるタイプの人は注意が必要です。

お腹にパットを付けて、お腹の張りの強さをグラフに表示するのですが、私のグラフは出産直前でも小さい山しか出来ていませんでした。 陣痛促進剤が効き過ぎて辛いと、医師にどんなに訴えてもグラフだけを見て、まだまだだと言われました。 自分の痛みは自分にしか分かりませんので、医師に対してでも迷わず自己主張することが大切だと思います。

会陰切開と縫合、抜糸

出産時に、会陰(膣の出口)が自然に裂けると傷口がギザギザになり治りが遅くなるので、裂ける前にメスで切開します。 会陰切開は、看護師や助産師では出来ませんので、医師が行います。 私の時は、医師が間に合わず、裂けてしまいました。 出産前は、会陰を切開するのは耐え難い程の痛みなのではないかと想像していましたが、実際は裂けたことにも気付きませんでした。

陣痛の物凄い痛みが襲ってきていましたし、出産時は伸びきって薄くなっているので、あまり痛みを感じないようです。 産後に、医師が傷口を縫合してくれましたが、痛み止めの注射を患部に打ってからなので、それもあまり痛くありませんでした。 抜糸が一番痛かったように思います。 痛み止めも無しで抜きますので、だんだん患部が燃えているように痛んでいきました。 感覚は、とても太い毛を抜いているような感じでした。

傷口を縫合する糸には、2種類あります。 一つは、硬い黒い糸で、こちらは退院時に抜糸しました。 もう一つは、柔らかい青い糸で、こちらは体内で溶ける糸ですので、抜糸はしませんでした。 通常1ヶ月程で、体内の糸が溶けて体外の結び目などの部分がポロポロ取れてくるそうです。

ただ、私の場合は、産後自宅に戻ってから、抜糸しなかった糸が擦れて出血してしまいました。 膣内に糸の結び目や切り口があったので、育児での体の動きで擦れてしまったようでした。 産後の一ヶ月健診で、医師にその旨を伝えて抜糸を頼んだのですが、通常はしないからとの理由で断られてしまいました。

結局私は、痛みに耐えられず、自宅の風呂場で自力で引き抜くという暴挙にでてしまいましたが、この方法は当然お勧め出来ませんので、痛みがある人は断られても重ねて頼んで医師に抜糸してもらいましょう。